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事故状況 業務でトラックから荷物を下ろそうとしたところ、転倒して頭部を強打したもの
傷病名 脳挫傷、外傷性脳損傷
自覚症状 言葉が出ない、臭いがだめ、不眠、疲れやすい 等
他覚所見 失語症、嗅覚異常、記銘力障害、抑うつ
初回の等級 12級
異議申立後の等級 7級
ご相談の経緯 労基署の対応にご不満があり、ご相談をいただきました。
サポート期間 約6ヶ月
ポイント 被害者の方は業務中に足を滑らせて転倒して頭部を強打してしまい、気がついた時には病院のベッドに寝ていたという状況でした。脳挫傷との診断がなされ、1月ほど入院をされました。退院後も体調がすぐれず、専門医のもとに通院治療を続けたものの、てんかん発作を含む様々な症状に悩まされておられました。10年ほど労災の休業補償を受けてきたところ、最初の担当者から、そろそろ障害補償給付に切り替えてほしい、障害の程度が重いので7級か5級になる可能性があるとの説明を受けておられました。その頃、担当医師の了解も出て、職場復帰も予定しておられましたが、労基署の担当者が変わり、状態がだいぶ良くなっているので障害等級は14級か12級、良くて9級との説明に変わりました。担当者の態度も変更前は親切だったのが、変更後はかなりきついことを言われたとのことでした。実際に認定された障害等級は12級ということで、不服申立についてご相談をいただきました。
労災の認定資料を確認するため、開示請求をしていただき、内容を確認したところ、てんかんの症状について労基署は担当医師に確認するなど症状の残存を認めていたにもかかわらず、等級認定していないことがわかりました。また、高次脳機能障害の評価も実際よりも低いと思われました。担当医師に症状等を確認し、新たに意見書を作成いただき、申立書とあわせて審査官に提出をしました。その後、審査官との面談にも同席し、被災者の方のご希望等をお伝えしました。その結果、高次脳機能障害とてんかんについて7級に変更され、ご納得いただいて終了となりました。

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