被害者の方はバイクの単独事故で頭部を強打して意識障害が生じ、急性硬膜下血腫などの診断がなされ、入院・手術が必要な状況でした。適切な治療により症状はかなり改善され、約9ヶ月後に症状固定となり、ご自身で労災保険と加入する任意保険会社に後遺障害の請求を行いました。しかし、労災保険は14級、任意保険は9級の認定で、この結果に疑問を持ち、ご相談いただきました。被害者の方は仕事に復帰できるまでに回復したものの、物忘れで仕事に支障があり、てんかん発作を抑える薬も服用されてましたので、どちらもより高い等級が認定されるべきと考えました。入院された病院とご通院中の病院の担当医師から直接所見を確認し、適切な意見書をいただきました。労災保険については、てんかんの認定が追加され9級に変更されました。任意保険については7級に変更され無事解決されました。労災保険は7級以上をご希望され、不服申立も行いましたが、変更されず終了となりました。