
さらに、癒合形態で、骨性に関節が強直する骨性強直と線維性強直に分類されます。
関節拘縮でも、骨軟骨病変が合併することがあり、二次的な変化で骨軟骨病変を起こしますので、不全強直と関節拘縮の境界はあいまいとされています。
2.関節強直の病因
(1)先天性
先天性橈尺骨癒合症、足根骨癒合症、手根骨癒合症などが挙げられます。
(2)後天性
①特発性
関節手術後や神経麻痺域の関節に異所性骨化が出現して、関節強直が起こることがあります。
②炎症性
炎症による骨軟骨破壊は、強直を来たしやすいとされています。
③変性性
変形性関節症では、軟骨の力学的摩耗と骨増殖により、強直を来たします。骨性強直まで至る例は少ないとされます。廃用性の拘縮が長期化すると、関節内の軟骨萎縮が進み、強直することがあります。
④外傷性
関節内骨折での軟骨損傷や関節面の破壊により、二次的に強直を来たしやすいとされます。
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